K
彼は独身。
でも何処で誰が見てるか分からないから、会う時は目立たないように手も繋げないし、人の多いお店にも入れません。
デートはもっぱら個室ペアルーム有のマッサージとか個室のレストランとか。ホテルまで近くても、ほとんどタクシーで移動します。
そんなデートは窮屈で嫌!って最初は思ってたのに、会えば会うほど、彼と肌を重ねるほどにのめり込んで夢中になって、僅かでも、どんな形でもいいから会いたいと思うようになった…
彼を今後Kと呼びます。
Kは初めて会った日に、待ち合わせのカフェで先に私を待っていました。
出会いは、とあるサイト。載せてあった写真はあり得ないくらいカッコ良かったから、絶対本人じゃないって思ってたので期待せずに行ったら、まさかの本人!
私はどうしていいか分からないくらい緊張してドキドキして…
一時間ちょっとのランチの時間だったけど、お互いのことをアレコレざっくばらんに話して、気付けば自然に打ち解けていました。
「気を付けなきゃ。私、騙されてるかもよ。こんなイケメンが凄く年上の私のことなんて相手にするわけない。ランチしたら、最後にきっと投資だの保険だの勧誘されるかも。マルチ商法だったらどうしよう!本人と入れ替わりで強面のお兄さんが出てきたらどうしよう!」笑
警戒心だけは心に留めて、この日はすぐ帰宅したのでした。(勧誘とかは、もちろんありませんでした笑)
その日にKからメッセージ
「僕の印象はどうだった?」
「話しやすかったし、素敵な人だと思ったよ。私はどうだった?」
「同じく話しやすかった。こんな素敵な女性が専業主婦だなんて、もったいないと思ったよ。」
「私、既婚だし、凄く年上だし…」
「気にしない。また会いたいよ。」
この日、Kは私に普通の会社員だって話していたけど、後に信頼関係が築けてきた頃、本当の職業を教えてくれるのでした。
まさかの有名人だったなんて。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。